食べ物ネタで書き始めましたら、何だかんだと出てまいりますね。
うちの実家の両親は食べることが好きで、朝ご飯食べながら昼は何を食べる?と相談するような家族でございました。
学生時代、お付き合いしていた方がうちに遊びにいらした時に話に夢中になりますと「〇〇くんは食べないね」と言われ、食べてると「〇〇くんは喋らないね」と言われ、大変だった!と怒られたことがございました。
うちの家族は食べるのも早いし、話もしてます。いつの間に食べたの?と驚かれることもございます。
旅行などにまいりますと、今のようにネットなどがない時代、聞きかじった情報を頼りに地図を見て、道ならぬ道を進み、山奥の一軒家にお蕎麦を食べに行ったこともございました。
そこは本当にかけ、もり蕎麦しかなく、でも広い和室にテーブルがいくつも置いてあり、来た人は端から座って食べるようなところ。見渡すと地元民ばかり。よく見つかったと思います。
香り高いお蕎麦をみんなですすったのを懐かしく思い出します。毎年、夏は蓼科に行っておりましたので、お蕎麦屋さん巡りは恒例の行事となっておりましたね。
そんな中で思い出に残っているお蕎麦屋さんは福島は飯坂IC近くにあったお店。わたくしの父が動物的勘で見つけたお蕎麦屋さんでした。
福島飯坂ICを降りて米沢に向かう途中、お昼にラーメンでも食べるかと車を走らせてましたら、急に大通りを右に曲がれと言うのです。
父は時々(いえ、しょっちゅう)こうした無茶振り、我儘、横柄?とも言える言動に出てくるので、なかなか大変だったのですよ。
細い道で何にも無いところでしたが、急に「今、何か看板あった!」と叫ぶのです。ええー、どこに?とキョロキョロするわたくしたちに「戻れ!」と指示。
仕方なく、大通りに出てやり直し。同じところを曲がってみると…どうしたら、こんなところの看板が見えるのですか?という足元にそれはそれは小さな蕎麦の看板。
歩いてないと見えないでしょ?なものに一同驚愕。看板に従って進みますと、ひなびた一軒家が。少しお昼を過ぎてましたので、もうあるのがもり蕎麦だけでございました。
父は3枚、主人は4枚頼んでいたかしら。それはそれは美味しいお蕎麦だったのです。
(その日の満足げな父でございます)
勲章ものの目敏さに鼻の穴を膨らませて、どうだと言わんばかりの満面の笑みを浮かべる父。
さすが、我が父と感服したわたくしでございました。
このお店、「どう楽」という名前で11時〜14時までしか開いておりません。もしあちらに行くことがございましたら、見つけてみてくださいませ。
次回、一昨年の白山ミステリーツアーにて立ち寄りました絶品蕎麦のご紹介いたしますね。
乞うご期待!
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