こんにちは、林ゆう子です。
昨日、こんな記事を書きました。→『ちくしょー、良かった!』
悪いと思うようなことが起こった時ほど、その後にギフトがあるのを信じてみたらいいのです。でも、渦中のときは頭でそう思っていても、なかなかその渦から出れないこともあります。
下降の螺旋から浮上するには
そんな時、外側から見ていて的確に客観的視点でものを言ってくれる存在は本当にありがたいです。感情的に「なにそれ?ひどーい!」とか「あなたは悪くないよ」とか言ってくれるのではなくて、そういうことを一切挟まずに「これこれだから、気にしなくていいのです」と言われた方がわたくしはすっきりと思考を切り替えられます。
一切というのは語弊がありますね。わたくしの周りにいたそういう存在は感情的な対応はなくとも、心の深いところで愛情深い方々なのでそんなことを言わずともいい、という感じかしら。
でもね、溜まってますよ、自分の中にも傷ついた気持ちや悲しかったことや悔しかったこと、理不尽なことへの怒り、自分自身の不甲斐なさへの憤り…。こうしたものは変に感情的に同調されると、違うほうへ助長されて、そこまで感じなくて良かった怒りに変わったりします。
必要なのは「わかるー」とか「ひどい!」とか一緒に何かに対して悪口をいうことではなくて、ただ、そんな気持ちになっている自分をそういうこともあるね、ポンポンと肩でも叩いてくれる存在。
今、確かにこの怒りを、悲しみを持っているのだ、ということを無いことにしないこと。
そしてね、そういう気持ちに気付いていて、自然の中に入ってごらんなさいよ。今まで感じていたことがちっぽけで些細なことだったと、バカバカしくなりますからね。
あー、バカバカしいと笑いとばすこと。
こんなことが下降の螺旋から浮上するために必要なことだったように思います。
同調のレベルに留まっていると、不要な怒りを助長したり、要らないものを引き寄せます。自分の感情レベルが低いとここに留まり、周りからの同情を集める、ということを無意識でされる。そして、文句言って行動しない、というループに入っていきますね。
行動してしまったら、同情してもらえないですもんね。
そんなことになってませんか。
下降の末に得たものは…
わたくしの場合、2016年の年末に思っていたことがありました。それは「自分という人間はどういう人間なのだ」ということ。そして、今は外からこれがあなた、と言われているものをそうだと思い込もうとしているけれども、それが無くなった時に自分はどうなるのだろう?という一抹の不安を感じておりました。
わたくしのハイヤーセルフはスパルタだとそういうことが見える方々が口を揃えておっしゃいます。多くを語ることもしないし、優しく包み込むなんてこともしないような感じ。だからと言って突き放すなんていうことはなく、どちらかというとできることを信じている、という感覚です。
だからでしょうね。「じゃあ、どう思う?」と問われるようなことが次々と起こりました。自分はこういう人間なのだというものが壊れ始めて…。この年はアイデンティティの崩壊がある、と言われたようにまさにそんなことの連続でした。
その中で出てきたことは美意識、というものの基準は人によって違うということ。自然界の美しさのように誰が見ても圧倒的に美しいものは美しいですが、人が思う美しいというか、こういうものだという秩序のようなものは人によって、世界によって、社会によって違うのだ…ということ。
そして、それでいいのだ…ということでした。
誰かの世界観、一般的に…と思われるものと違ったとしても自分は何を大切にしたいと感じているのか、何をこの世界でみたいのか、何を感じたいと思っているのか…。それをもう一度自分の中に問うて、わたくしはこれが見たいのだ…というものを確信していった時間、それが下降螺旋の後に得たものだったのです。
そして、それによって自分は能力に制限をかけていたのをやめることにしたのです。制限は無意識にかけていましたが…。これしかできない、とか、こうしてはいけない、とか…。
人とは違う自分。そして、それでいいのだ、と心から思えている自分。
自分のベースが確固たるものになって、足場ができたような感覚です。
それはこちらの記事(『自分で良かった』)で書きましたように、多分、自分を他に合わせることを諦めたのですよね。自分はこういう人間で、それはもう仕方がないことなのだ…ということを。
ですから、わたくしは白旗を上げることをおすすめします。
自分にあがらわないというか、抵抗しないというか。そうした時に自分の持てるものが発揮できるのですよ。
あちこちにいって、何かを探して、自分の中にないものを入れようとしたり、自分ではないものになろうとしたりして疲れてしまうのですが、結局のところ、欲しかったものは既に自分の中にある。探していた青い鳥は家にいた…というまさにそんな感覚なのですよ。
ユニークな変わっている自分をそれしかない、と諦めてしまうこと。そして、心からそれを受け入れること。
それが自分へ戻る、ということへ続いていくように思ったのでした。
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