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茅野日記52:読書時間

茅野に来てから
増えたものの一つが
読書時間ですかね。

東京と違って
電車の待合せの時間が
結構あるんです。

 

塩尻で特急しなのを待つのが
大体30分以上あるのね。

今はいいけれど、
冬は寒いだろうなー。

沖縄だと台風が多いから
出れなくなっちゃうとか
何なら家の屋根が飛ばされるとか
折り込み済みの
仕方がない想定内のこと
だったりするところもあるかも。

 

列車が遅れて
次の電車に間に合わない、
乗れない、帰れないとか
結構よくあることなのかな。

 

割と皆さん、平然としてますね。

…ということで
急な時間ができた時のために
本を鞄に入れておくことが
多くなった。
(今日忘れたけど…)

 

子供の頃、1番の趣味は
読書だった私。

運動神経が致命的になくて
人がならないようなことに
なってしまう私は
外で遊ぶとか運動するという
選択肢は自分にはなくて。

 

休みの日はお気に入りの本、
近所の友達が一冊も読まない
文学全集を借りてきては
読みあさっていた。

手を洗って
飲み物、おやつも用意して
万全の体制で
「さあ、読むぞ!」と
読み始めたものだ。

読んだ本をグラフにするとか
小学校の時にはあったが
大体1位になっていた。

読書感想文も何度、
みんなの前で読まれたことか

本の世界が大好きで
特にSFものが好きだったな。

『アルジャーノンに花束を』
ダニエル・キイス

主人公の知的障害を持つ
チャーリーが
「知性」を得ていく過程と
その裏にある孤独や痛みを
描いた作品。


読み進めるうちに、
頭の良さや成果よりも
愛されること・寄り添うことの尊さが
胸に迫ってきます。

知能が高まるほどに
失われていく温もりと
最後に残る純粋さに涙が溢れます。

これは「人間とは何か」を
根底から問い直させてくれる
魂に響く一冊でした。

かなり昔に読んだものですが
心に残っているものです。

『バベル17』
サミュエル・R・ディーレニイ

『バベル17』は、言語そのものに
隠された力を描いたユニークなSF小説です。

言葉は単なる道具ではなく、
思考や世界の見え方そのものを
形づくるものだと気づかせてくれます。

言語を操る詩人である主人公が
未知の言葉に向き合う姿を通して
「言葉と意識が現実を創造する」と
いうテーマが鮮明に浮かび上がります。

読み終えた後、
自分が使う言葉一つひとつの重みを
改めて感じ、
言葉を選ぶことが生き方を作るのだ
というベースの考え方を
インストールできた本です。


初めて読んだのは中学生のとき。

何度も読めば読むほどに

言葉と概念、そして使う言葉によって

思考が変わるということを

深く考えさせられるのです。

 

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