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世界で一番美味しいコーヒー

こんにちは、林ゆう子です。

2日目はハワイ島の南部のカウ地区にあるカウ・コーヒーのパイオニア、ジョンさんの農園を訪ねました。ジョンさんは宿のオーナー黒島ケンジさんともお友達。
この日はコーヒー作りの体験をさせて頂きました。

ジョンさんはもともとはヒロのいわゆる役所勤め、のような立場の方だったそうです。それが10数年前に上司だったダニエル井上さん(ホノルル空港にも名前つきましたね)から、このカウ地区には仕事があまりないからどうにかせい!と無茶振り?をされて考えたのだそうです。

カウはもとととサトウキビ工業が盛んでしたがどんどん衰退していき、1996年には全ての工場が閉鎖されました。そんな中でのこの仕事です。

 

コーヒーを作ろう!…ということで、当時もうコーヒーで名を馳せていたコナから苗木をもらってきて、コーヒーの作り方はコロンビアまで行き、学ばれたそう。全くの素人さんだったわけですよ、ジョンさんは。

そして、1からコーヒーを学び、コロンビアで使われているコーヒー専用の特殊機械などを輸入して始められたのです。農地を開拓して、育てて…。受粉させるのに蜜蜂を放して…と当時のご苦労を考えますと、相当なことですよね。これが1997年のことです。当時10数軒の農家さんがやると手を上げてくれたそうです。

 

そして近年、コーヒー・オブザ・イヤーを受賞されて俄かに注目を浴び出したのです。僅か20数年でそこまでにしたジョンさん。

 

そのジョンさんに連れられて農園を案内して頂きます。

(ジョンさんとお嬢さん)


コーヒーの実はこのようにグリーンから赤く色づいてまいります。黒っぽい赤になったものは摘み頃です。ジョンさんの農園では全て手摘みによってこの熟した実のみを摘んで使っているのです。
機械摘みですとそうはいかないですから、あまり熟してないものも入ってしまうとのこと。

一粒とって皮を向いて生の豆を出してみました。それを口に含んでみると…
甘い!」この時点で既にとても甘いのです。ジョンさん曰く、豆の段階で甘いものは美味しいけれども、甘くなかったらそのコーヒーはまずいよ(笑)…とのこと。

コーヒーについて語らせたら止まらないというジョンさん。

この後はテントに戻って、2グループに別れて生の豆をフライパンで炒っていきます。え?フライパンで炒るのでいいんですか?


(コーヒーの生豆)


(炒っていきます)


(交代しながら真剣に炒ります…)


(色ずいてきました)

20分弱でしょうか、炒めておりましたらこんな色になってまいります。

これをパチパチと豆が弾けるようになるまで煎ります。

こんな感じ!

これをうちわで冷ましていきました。

 

冷ました豆をミルで引きます。


(自動車の電源につなげてミルを回している)

 

チームで全く香りも違っていました!そんなに時間的に大きくは変わらなかったのです。外でやってましたから風の向きで最初は知子さんチームが色づき早かったのですが、途中からゆう子チームが早くなり、終わったのはゆう子チームが早かったの。香りからして甘い感じでした。

この時はゆう子チームのコーヒーを入れて頂きました。ハワイのコーヒーはコナもカウも普通のコーヒーの量で淹れてしまうと濃すぎて美味しくありません。

コーヒー用の計量スプーン一杯でカップ4〜5杯分だそうです。以前、お友達にカウコーヒーを差し上げたという知子さん。お友達が苦かったという感想だった、と話してくださいましたが、みんな言わないと知らないと思います。

 

ミッシェルさんのお手製サンドイッチを頂きます。野菜たっぷりでずっしりですよ。

みなさん、幸せそうにかぶりつかれていらっしゃいました。美味しいサンドイッチと自分達が作ったコーヒー。

それを海が見える農園のテントで頂きます。

 

最高のひと時でした。

ゆう子チームのコーヒーは手前味噌ですが、なかなか美味しかったですよ。ちなみに知子チームのコーヒーは少しだけ苦味がある大人の仕上がりになっておりました。凄いな、コーヒーってフライパンで自分で焙煎できるのか!

 

全く経験のないことをやれ!と言われてやってみる。そこには数々の失敗というか試行錯誤があったことでしょう。それを越えた先にあるもの。今ではハワイで(世界でか)1番美味しいコーヒーと言われるまでになっていらっしゃる。

 

経験がないから…とかグダグダ言ってる方は是非、東京の一部のスタバにあるジョンさんのコーヒーを飲んでその思いを払拭したらよろしい。一杯1200円だそうですよ。

 

日本ではまだ、横浜、山口、仙台のカフェで取り扱いがあるのみ、らしい。普通に買う一袋が6800円くらいです。スタバのオンラインショップでも売ってるとか。いつだったかAmazonでこれが発売記念価格で4800円で出されたもの、一瞬で売り切れたそうです。

知ってる方はご存知なのね。

 

ハワイのコーヒーといえば、コナコーヒーでしたが数年前に虫が発生して農薬を散布しないとならず、最後まで頑張っていたところも農薬使われたとのこと。完全オーガニックのコーヒーはコナにはないそうです。(今は)

 

手摘み、オーガニックのジョンさんのコーヒーは肥料に日本のあるオーガニック系のものを使っているそうですが、それがとても成長に影響があり、周りにも使うことを勧めているそうですが、少々高くてなかなか導入されないとか。でも、これのおかげで大きくて甘い豆になるとおっしゃってました。

 

ジョンさんのコーヒー。機会がありましたら、是非こちらをお求めください。

 


(ジョンさんと娘さん。余談ですがジョンさんの
奥様はコーヒー学びにいった先のコロンビアの方だそうです)

 

次回はハワイ島でのゴミ拾いについて、書かせて頂きます。

 

 

今までないハワイ

ゴミの行き着く先

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