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茅野日記200:眩しい光の中で

それが
いつ起きたのか。

どんな流れで
そこに至ったのか。

 

正直なところ
ほとんど記憶がない。

 

あの頃の私は
精神的に
かなり追い詰められていて
日々のことを
はっきりと
思い出せない時間も多かった。

 

だから
その出来事も
気がついたらそうなっていた、
という感覚に近い。

 

 

ふと気づくと
私は
眩い白い光に包まれていた。

目に見える光というより
全身の内側から
照らされているような感覚だった。

 

怖さはなかった。

 

ただ
とても静かで
とても温かかった。

 

そして
次の瞬間
体の奥のほうから
何かが溢れ出してきた。

 

 

それは
言葉にすると
「感謝」だった。

でも
それまで私が知っていた
感謝とはまったく違うものだった。

 

誰かに対して
意識的に
「ありがとう」と思うものではない。

ただ
理由もなく
止めようもなく
内側から湧き上がってくる。

 

そんな感覚だった。

 

 

感謝というものは
するものではなく
溢れてくるものなのだと
そのとき初めて知った。

 

それまで
決して仲が良かったとは言えない
実家の両親のことが
自然に思い浮かんだ。

そして
心の底から
「産んでくれてありがとう」
という気持ちが
湧き上がってきた。

 

不思議なくらい
迷いも
抵抗もなかった。

 

翌日
直接言うのは照れくさくて
メールを送った。

それがきっかけで
両親との関係は
それまでとは
まったく違うものに
なっていった。

 

 

この体験を境に
私の中のものの見方が
大きく変わった。

 

恐れから何かを始めることが
極端に減っていった。

 

無理に前向きになろうとしなくても
自然と
「どうなりたいか」を考えている
自分がいた。

 

不安ばかりを
見つめていた視線が
少しずつ
違う方向へ
向き始めていたのだと思う。

 

 

同じ出来事が起きても
以前のように
ただ怖がるのではなく

「これも自分にとって
必要な流れなのかもしれない」

そんなふうに
受け取れる瞬間が
増えていった。

 

あの光の体験が
何だったのか。

今でも
はっきりとは説明できない。

でも
確かにあれを境に
私の中で
何かが変わり始めた。

それだけは
間違いないと思っている。

(つづく)

 

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