自宅待機をされている方、それでも出勤しないとならない方々、めちゃくちゃ忙しい方々、こんなにゆっくりしていることはないという方々、きっと世の中様々な状態になっているのでしょうね。
私自身はコロナの前から働き方を変えようと思っておりまして、リアルサロンは2月に締めて講座やセッションはもうしないでいくかなーと思っていた矢先のこれでしたから、何というか時流に乗ってるというのか?
しかしねぇ、キリギリスの私たち夫婦ですから蓄えがしっかりあるわけでもなく、先のことを考えますと不安はないわけではない。むしろ、その辺のしっかり準備している方よりは全くなんの準備も整ってない、という状態。
が、しかし不安にフォーカスし続けていたらそちらになってしまうわけですから。先のことなんてわからないし、しっかり現実見ながらも必要以上に心配はし過ぎない、というのが基本スタンス。
だから、この週末は壊れて立ち上がらくなったPCのお陰で休みになったので、ベランダで昼飲みしたり、読書三昧でした。
もらったゆっくりできる時間を満喫したいと思いましてね。どうしよう、と思いながら不安感じるなら、この瞬間美味しいものを食べたり、空が綺麗だと嬉しく思ったりしてることにフォーカスしましょう。
ベランダからみた風景。写真右端は安部さんちの方面。左端が麻生さんちの方面。ゴルゴ13なら狙えるかも。
さて、そんな中で得意のごっこ遊びです。
今、めっちゃ豊かで自分が働く必要なくてお金が流れるように入ってきていて、時間がたっぷりある自分だとしたらしてることはなんだろう?と考えてみる。
そんな自分が過ごしているだろう過ごし方を今してみるわけですね。妄想の中で車の音はさざなみの波音に変わり、海辺でシャンパン…だったり、森の見える書斎で読書だったり…今回のお供はこちら、、
私は子供の頃からSF小説が大好きだったので筒井康隆さんの作品、結構読みました。皆さんがよくご存知なところでは「時をかける少女」の原作者と言えばよいかしら。
この「旅のラゴス」は高度な文明が滅び、その代わりに超能力が普通に使われている世界の話なのですが、この先を考えた時にこういう思想も読んでおくといいんじゃないかしらと思います。
もう一冊は「新怖い絵」という少し怖い絵画の解説なのですが、その奥にある真実、描かれたバックグラウンドなどが書かれており、なるほどここにはそういう意図が秘められていたのか、ということを知って絵を観れるので面白い。
この中にこういう絵が出てきます。
「ローマのペスト」
黒死病と言われる伝染病で死んでいく様を描いたもの。14世紀が最大の猛威を奮っていて当時のヨーロッパの人口の1/4が亡くなったもの。確かに歴史の中で度々、こうした疫病で人口が減らされてきたもの。
2年とかそんなものではなくて、60年とかそんな時代をそうした恐怖と生きていたのだという事実。そして生きる人は生きる。死ぬ人は死ぬ。その時代にも途切れることなく、芸術や文学など生み出されるものもある。
なんでしょう。この絵を見た時に「それでも生きるものは生きるのだ」という生きて今日まで続く世界を作ってきたのだという、なんというか流れのようなものを感じたのです。
だから大丈夫とかそういうことではなく、もしかしたら死ぬことさえもその流れの一部になることで、今起きていることもずっと人類は同じようなことを体験してきている。
そして紡いでいくのだ、という何というか希望のようなものを感じたわけですよ。
まあ、絵画はどう見るか、何を喚起されるかは人によって違うので良いのですけどね。
こんな本もあるので読んでみてはいかがでしょう。
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