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サツキの花が綺麗に咲いている

うちのマンションの玄関のところ
この季節になると
サツキの花が綺麗に咲いていて
青々とした葉っぱと
サツキのピンク、そして
青い空がとても気持ちのいい季節。

今日は生憎の雨だった…

近所の買い物から戻った私、
何気なくアプローチのサツキに
目をやると…

 

咲終わったサツキの花が
枯れてベージュになった花弁が
雨に濡れて、なんとも
形容し難い、その…

まあ、ちょっと
ドロー、というかデローというか
気持ち悪くなった時に
出しちゃうような、そんな状態に
なっていたのですよ。

 

あれれ!?

こりゃ、いかんねぇ…と
思ったのですが、
私、ここに住んで20年以上…

こんな状態になっているサツキ、
気がつかなかったなぁ…と
思ってね。

 

ってことは
誰かが毎日、咲終わった
サツキを綺麗にしてくれていた
ってことなんだよね…と思ったの。

 

そんな毎日とか毎週植木屋さんが
入るような高級マンションでは
ありませんし。
管理人さんもちょっとはできても
毎日いらっしゃるわけではないし
やれても少しよね。

一昨年までマンションの会長やっていた
おじさまがそういえば、割と
この庭の手入れをしてくれていて
知らない時は管理人さんかと
思っていたっけ…と思い出した。

 

一昨年に近所にできたタワーマンションに
移り住んでいるようで…

そうだよね。
誰かの手がかかって美しく
保っていたんだよね、と今更
思ったわけですよ。

 

で、今日はちょっと時間があったので
小一時間くらい雨の中、
咲き終えた花弁を積む作業を
してみたのだけれど。

 

持っていった袋一杯摘んだ頃、
今日はやめたんだけれども。

それでもほんの少し、
綺麗になったかなぁ。

 

先日、ガーデンデザイナーの
のりちゃんに代々木公園の庭の
案内をしてもらったときに
「枯れていく庭」をテーマにしても
美しく見せるには人の手がかかる、
と言っていた。

本当だなぁと思ったりして。

こうして綺麗に咲いてくれて
いるもの、
誰かの手を借りているんだよね。

 

そういえば、
数年前のもの凄い台風が関西を
襲った時があったでしょ。

あの時、京都にいてね。
翌日、御所の庭園を予約していて
いったのですが…。

池に葉っぱの1枚も落ちてないの。

 

朝早かったのに、
この状態っていつから
この作業したのかしら…と
思って敬服したものですが

この状態が当たり前ではないこと。

 

これを保ってくれている
知らないところで尽力してくださる
方々の力とか
見えない世界の力とか

見えているものだけではないこと。

 

雨の中、サツキをみて
そんなことを思ったのでした。


(この季節大好きな芍薬がいっぱい)

 

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