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母のと想い出その5

昨日、母の葬儀を終えました。
快晴で青い空が高く澄んでいて、
2月にしては暖かい日でした。

会場には母が好きだった「アリア」を
流してもらっていた。

 

棺には彩どり豊かな花をいっぱいに
入れて、
顔の周りは好きだった黄色や
オレンジのラナンキュラスやアネモネ、
シンビジウム、そして胡蝶蘭、百合、
菊、かすみ草、カーネーション、
チューリップ、トルコ桔梗、
ストック、カラーなどで身体が全く見えないくらい。

「わーぃ!お花が一杯!」と飛び起きそうだね、お母さん。

 

もちろん、貝のお寿司も用意しました。

般若心経も書いて入れましたよ。

般若心経はあちらに行ったときの
ファストパスになると私の先生に
お聞きしたので胸元にこっそり。

 

お別れは娘たち3人と2人の旦那様の5人で。

 

葬儀には誰も呼ぶなと言っていた
そうですが、叔母達が後から
悲しむからと次女を説得して、
火葬場に叔母達には来てもらうことに。

 

ものの5分くらいしか対面できなかった
けれども全くないより良かったですよね。

昨年の4月に連れ合いの叔父を
亡くした1番仲良しだった叔母が
大泣きしていた。

連絡しなきゃと思っていたけど、
しなきゃなんて言ってちゃダメだったわよね、と号泣。


本当にそう。

いつか、なんてない。

伝えないといけないことや
向き合わないとならないこと、

いつかはやろうと思っていること。

 

どうか今すぐやって欲しい。

 

火葬場は父と同じ桐ヶ谷斎場。

桐ヶ谷は市営や公共の火葬場よりも
値段がするから当初はこの日が
空いていて最短でも6日待った。

しかし昨日はひっきりなしに棺が
到着してフル回転だった。

会場は 戦場みたいだった。

野営病院にタンカが次々と運び込まれる如く。

主人の飲み友達の葬儀屋さんが
言うには都内も
火葬場は10日〜2週間待ちだという。

 

567にかかったとか死んだとか、
周りで殆ど聞かなかったけれども、
ワクワクが始まってから
567にかかってる人、
亡くなった人、危なかった人、
かなり聞くようになった。

 

いまは病院入ったら
出てこれないのではと思う。

 

父がこんな時に入院でなくて
本当良かった。
いや、母だって可愛そうだったけれども。

 

去年亡くなった叔父もそうで
叔母は全く会えない中、
亡くなる3日前と翌日、
偶然にもエレベーター前で
叔父に会えて話せたんだ、と言っていた。

それが最後なんてやるせない。


父方の叔父、叔母たちは567を
心底怖がっていて、
この2年ほぼ外出してないから
今回も行けないと言ってきた。

いや、それは全く来なくていいのですが…
幼稚園を経営している叔父夫婦、
ここの園は絶対ワクワク
必須なんだろうなーと、
上の人がどんな考えかで
自分の身のフリ方も
変わってしまうよなと思った次第。

 

まあ、ワクワクの話はまた今度。

 

火葬場では今はお棺に入れられるもの、
入れられないものがハッキリしてる。

昔は小銭や時計とか入れていたけど、
今はダメなの。

化繊のものとかプラスチックとかも。

母の骨はしっかり残っている方だとのこと。

両膝の人工関節がごろっと
残っていたのが痛々しかった。

骨壷も地方によって
大きさがまるで違う。

主人の実家の方は小さなタイプ、
関東は丸々入る大きなタイプ。

最後に問題になってるのはお墓。
父が入ってる秋川霊園には
母は後生だから入れないでくれ、
と言っていた。

 

田舎で寂しいんだそうだ。

私たち姉妹には子供が誰もいないので、
墓終いもしないとならず、
妹は自分も含めて、
近くに樹木葬をするとこを見つけてきていた。

 

永代供養でお庭の中に小さな墓石の
プレートだけがある感じ。
好きなところでいいからね。

自分だっていつ突然なくなるかわからない。
ハッキリと意思表示はしておかないと
残された人が大変だ。

父もだけれど母も特別何かを
残してくれたわけではないし、

私も下の妹も真ん中の妹が
これから1人で生きていくために
使えば良いと思っている。

幸いなことに私と下の妹両方の連れ合いも
強欲な人間ではないので自分の取り分を
主張させるようなこともない。

揉めるところは10万円くらいでも
揉めるそうだから。
そういうの悲しいよね。

何はともあれ、
つつがなく葬儀を終え、
帰ってきた私たちは母を偲んで
お寿司屋さんで直会。

連れてきてあげたかったな、
と母の好きな寿司をつまむ。

 

父は最後の数週間を緩和ケアの
見取りの病院にいたので
好きなものを食べていた。

 

そういえばあの時もオリンピックだったかも。

しかし、
何の理由もなく、涙が留めなく流れてくるのよ。

なんか子供の時に泣かなかった分の
涙が後からあとから、
溢れてくるかのように。

 

ちょうど花粉が飛び出したから
花粉症のせいにしておこうと思う。

母との思い出その4

恐るべし70倍!

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