5月末に山口で偶然出会ったリュース。その出会いも本当に不思議だったのですが…。たまたま、その開発者の藤井一郎氏のお話を伺うことができ、その想いの熱さ、そしてリュースの機能を素晴らしいと感じ、「誰か欲しい方いらっしゃる?」とつぶやいたのですね。
そうしたところ、1日で50人ものお申込みがあって…。在庫をかき集めても足らなかったので断念された方もいらしたのでした。その時の記事「不思議なリュースに出会う」。
次の再販はいつになるのか、またメールなどではなかなか汲み取れない事情などを直にお聞きしたほうが早い、と思いまして別に仕事でもないのに、山口を再訪することに早々に決めたのです。
と申しますのも、あるイベントがあるかも…ということだったこともあり…。
円座、再び…
山口は小郡にある円座というカフェと北欧雑貨のショップのお店。ここに連れてきて頂いたのは偶然でしたが、思えば偶然というのはないのだな…と今回も感じたのでした。前回、講座でまいりましたわたくし、早々についてしまったので早めのランチができるところを…と連れて来ていただいたのがこちらでした。
そこで初めて出会ったリュースという空気清浄機能付きの香炉。
その時のお話はこちらの記事に…。「不思議なリュースに出会う」
そして開発者の藤井一郎さんのお話をお聞きして、この商品の凄さ、そして想いに感動してみなさまにお声がけしたのでした。
当初、在庫がほとんどなく、次を発注するも香炉を焼いてくださる釜元の高齢化によって納期は確約できない…というお答えだったのです。その窯元さんの状況や他の窯元にすることは可能なのかなどなど、メールでは確認しずらいものがあって「じゃあ、伺います!」と言っていたわたくしでした。
…というのも、もしかしたら7/11の辰の日に手島啓輔先生という京都にお住まいながら海外で活動されている一筆龍を描く作家さんのパフォーマンスが円座で見れるかもしれないとのこと。ご縁のある方にだけお声がけするので、よかったら是非…というお話を頂きました。でも、まだ日程は確定できないとのこと。そのイベントがあってもなくても、7/11にまいります。なかったら、また再訪しますから…とさっさと日程を決めてしまったのです。
…が、わたくしたちがこの日程を抑えてしまったので藤井ご夫妻がご尽力くださり、手島先生と交渉のすえ、7/11にイベント決行とあいなったわけでございました。(本当、ありがとうございます!)
わずか15分足らずで描きあげられる龍は一筆ごとに息吹が注がれていき、うごめくようになっていくのを本当に間近で拝見させて頂きました。今は日本ではほとんど、このパフォーマンスをされていらっしゃらないので、なかなかに貴重な経験でした。
(わずか15分足らずで描いた龍)
(この鱗感…一筆で描くのですよ)
圧巻でした。サロン用にと1枚絵を購入させて頂いたのですが、後からやっぱり自宅にかけようということでそれようにお願いいたしました。いつか機会がありましたら、自宅で龍とうちの猫たちに会いにいらしてくださいね。
そんな素晴らしいイベント後は湯田温泉にある古稀庵に泊まり、温泉とお食事を満喫いたしました。3000坪の敷地に16室のみの客室。広々とした庭が四季を彩り楽しませてくれるようです。
(朝食の後、足湯に…)
(お庭の風景、蝉の声が…)
…と古稀庵さんを堪能させて頂いた後、再び円座にてリュースについてのミーティング。円座店長の藤井月枝さまより、今までのこのリュースが出来上がるまでの経緯をご説明頂きました。
リュースのこだわり
前の記事にも書きましたように、もともとデンマーク仕様の家を販売していらした藤井さま。デンマークの家は家自体が空気を綺麗にする、というコンセプトで建てておりましたが誰もがその家を購入できるわけでもなく、もっと手軽にそうしたことができるものを…と行き着いたのが香炉だったのです。
販売当初は山口在住の陶芸家、濱中史朗さんの手によって作られたものだそうです。実際に手にとって見せて頂きましたが、お皿もずっしりと重く、香炉として作ると上のお皿が熱で割れないようにするためにそれこそ密度を高くするためにこんなに重くなるとのこと。でも、割れてしまう可能性がある…ということで今は濱中史朗氏作のリュースは販売されておりません。
もともと販売当初から普及させるためには、価格がある程度抑えられる型物も必要と考えていらしたそうで、アドバイスをいただき、最初に探したのが長崎の波佐見だったそうです。この波佐見の土は独特だそうで、リュースを作る際にこだわったあかりの透け感、これを実現するにはこの波佐見の土でなければならなかったのだそうです。
見えますか?リュースの胴体部分の真ん中にすーっと明るい筋が入っていますでしょ?これは中の蝋燭の光が透けてこうしたうっすらとしたあかりを出すのです。ところが、全てを焼き型で作ってみたときに問題が発生したのだそうです。
この横の透ける明かりの線の他に縦にも線ができてしまうのです。物創りにこだわりをお持ちになっている藤井夫妻としてはそれはOKできることではなかったのです。そこで炉の口はあとから手作業で1つずつ、切り開けるという方法をとることとなりました。これは偽物防止のためにも取られた施策。全てを型で焼きますと、中国あたりで偽物を安く作られてしまいますでしょ?
しかし、その炉の口がなかなか納得できる品質で出来上がってくることがなく、何度も何度もやり取りをし、返品し、交渉をし、納得いく品質へと高めていかれたのだそうです。
こんなことがあっての、今、このリュースなものですから違う窯元で焼くことができるわけではない、ということがわかりました。でも、あちこちを探したのではなく、一発でこの窯元にたどり着いた…というのはすごいことだとお話されてましたが本当にそうですよね。
そんな中で第4回日本ものづくり大賞の優秀賞を受賞し、雑誌にも取り上げられたりTVにも出たりしたそうですが、その時にばっと売れて、あとは続かない…ということが起こっていたそうです。
確かに今回リュースを取り巻く現状のお話をお聞きしてみて、わかったことは「一過性のブームにしないでコンスタントに売れていくこと」これがとても大切なのだということ。
バーっと有名になって売れてしまうのは一見良いように思いますが、それに対応して製造ラインを大きくしたりしても、そのブームが去った後、それを回収することができなかったり、多くの在庫を抱えてしまったりするわけです。
そうしたブームではなく、コンスタントに売れ続けていくこと。これが本当に大切なのですよね。しかし、このリュースは確かな効果があり、そこには納得の使う理由があるのです。ですから、そうしたことを本当に理解して、こうしたものを必要な人に届けたいという想いを持った方々に届けられるのか…これがキーになると感じました。
実際に使ってみて…
前回購入された方々からの感想など。
思春期の男子3人のお母様、リュースを炊いて「呼吸ができるようになりました!」と本当に感謝している、とのお言葉。うーん、その年代の男子ですと確かにファブリーズのCMのような感じなのでしょうねー。よかったよかった…
車用のキーボルダータイプのリュースを車内につけられた方。「あのマックのハンバーガーの強烈な匂いがすぐに消えました」とのこと。末っ子ちゃんとマックを食べて「お兄ちゃんたちには内緒ね」というものの、いつも匂いでバレてしまっていたそうですが、この時ばかりは気づかれなかったとか…(笑)
ちなみにキーフォルダータイプは車内で使うことを前提とした狭い空間用で自動車の中って割と気温が上がりますでしょ。ですから空気の対流も起こるので効果があるそうです。
前回購入された方でお子さんがアレルギーをお持ちの方。リュースをつけることによって睡眠の状態がとっても改善されたとのご報告。そういえば中国在住の日本の方に1つリュースを渡したら、それまでやはりスモッグの関係で眠りが苦しかった方がとても睡眠が改善されたというお話もありました。中国在住の日本の方に入れていく…という話もあったそうですが、まずは国内販売の充実が先と考えられたそうです。
イベント会社の方はいつもイベントにリュースを2つもって行き、各イベントが終わって撤収作業のときにリュースを炊くのだそうです。すると空気清浄機ではとれない匂いが取れるのだそうです。そうですよね。空気清浄機というのはフィルターに吸着されるだけでしょ。リュースの場合は白金触媒によって「分解」させるのですから。
わたくし自身もこんなことがありました。家のマンションの内廊下でリフォーム作業をしており、その塗料の匂いがものすごかったのです。家の中もその塗料の匂いがこもっていて、頭痛くなりそうです。うちの猫ちゃんたちも右往左往しているのですよ。
玄関口でリュースを炊いてこ小一時間。リビングのほうに避難しておりましたところ、玄関にいってみたら匂わない!塗料の匂いがしないのです。ちなみに玄関のドアを開けて外は塗料の匂いがすごかったですけれどもね。
先日、焼肉をした後でリュースを寝るまでの間3時間〜4時間くらい炊いて、消して寝たのですが朝には匂いは全く消えておりました。すごい!
前回購入された方で、これはいい!とお母様にもっていかれたーと言われているかたも…。
動物がいる方とか例えば病院とかサロンとかだけではなく、アレルギーの方、香害に悩んでいらっしゃる方、東京も色んなものが飛んでいるでしょうし、本当お試し頂きたいですよね。匂いだけではなくて、空気が涼やかになると感じます。
蝋燭のこだわり
中には蝋燭が怖いから…と買えない方もいらっしゃるのかもしれませんね。わたくしの友人は火をつけないで空気を対流させるためにエアコンの吹き出し口の近くにおいているという方もいらっしゃいました。
このリュースには専用キャンドルとしてお勧めしているカメヤマのキャンドル。長時間灯せて、ススがすくなく、安定しています。
何故、キャンドルを使うのか、そのあたりのこだわりについて藤井月枝さまにお聞きしました。
開発段階でありとあらゆるキャンドルを試しました。それは、安心安全に使って頂く為です。品質に問題のあるキャンドルは、我が家の琉球畳を焦がしました。また、すすのつらら、かがりの酷いキャンドル等様々。その中でカメヤマのこのキャンドルに行き当たりました。(カメヤマキャンドルの品質についてはこちら)
そこで、すぐにカメヤマ株式会社本社に連絡、香炉リュースをお送りし、販路、使用目的も含めて、本社から営業トップの方がわざわざ山口までお越し下さいました。キャンドルにつきましては、全面的に応援頂くことで、今日に至っております。全ての立証実験は、このキャンドルで致しております。電気のタイプは、本来のメーカーの空気清浄機能機と競合しても全く勝ちめはありません。キャンドルの揺らぎによる癒しの効果も含めて、キャンドルとなりました。キャンドルの揺らぎによる癒しの効果につきましても、山口県立大学田中マキ子教授に依頼、実証頂いております。
(円座・藤井月枝さま談)
同じカメヤマのものでも中国産のはそうはいかないそうです。ここはこのキャンドルを使われるほうがリュースにもいいですよ。
カメヤマ製キャンドルには色々と種類がございますが、リュースにはこのキャンドルを使用くださいとのことでした。864円(税込)ですが長持ちするのと、1箱に30個入ってますから使いでもあります。追加で購入される際には是非、この同じ商品をお使いになるのをおすすめします。
カメヤマさん自身がとても歴史のある蝋燭を作っている会社でして、結婚式のキャンドルサービス、初めてやったのがこのカメヤマの社員さんだそうです。そこから流行ったんだとのこと。色々と歴史があるのですね。(詳しくはこちら。カメヤマの歴史がわかります)
こんな様々なこだわりや人々の想いが重なって、このリュースができていることを今回の山口再訪で感じたのでありました。必要なところに届いて欲しい…そう思いました。
リュースに関してお問合せ
現在、販売していました円座さんがクローズとなったため、個別対応しております。
気になる方は事務局へお問合せください。
お問合せはこちら
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