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9.思い出の白山ミステリーツアー

わたくしは時々「ミステリーツアー」なる旅を企画することがございます。名の通り、参加者は集合場所しか知らされず、どこに連れていかれるかもわからないドキドキの旅なのです。予定を全部把握していないと気が済まない、心配な方には全く向かない旅でしょう。

(秋田での龍雲と日輪)

今までに宿泊型(1〜2泊)は
淡路ミステリーツアー
大津ミステリーツアー
足摺ミステリーツアー
奈良・和歌山ミステリーツアー(解散は京都でしたが…)
竹生島ミステリーツアー
岡山ミステリーツアー
諏訪ミステリーツアー
沖縄ミステリーツアー
熱海ミステリーツアー
秋田・青森ミステリーツアー
と開催してきて

日帰りのツアーは
京都、滋賀、東京、江ノ島でも行って参りました。


(滋賀の山の中の神社のご神木)

皆さん、とても楽しまれており、大好評で募集をかけますとすぐに埋まってしまいます。どこにいくのかわからない、というのもそうですが、食べるものが美味しい!というのも参加の醍醐味になるのでしょう。

最初から「ここにいく!」と決めてお店にいくケースは少ないです。その時の状況、時間と行ける場所から調べて「ここにしましょう!」と決めることがほとんどなのです。
ええ、ミステリーツアーというのは行く場所はわたくしもよくわかっていないことがほとんどでございます。

ですから、一応目的を目指していくのですが、途中で気になったところによる、なんていうことは本当によくあります。奈良・和歌山ツアーのときなんて一泊だったにもかかわらず、途中の神社に寄ってご祈祷をお願いしたり、翌日はどうしても京都までいこうということになり、和歌山から車を飛ばしたこともございました。
(あれは強行すぎでしたね。お昼が美味しいところで食べれなかったもの…)

でも、おかげで見つけることができたお店や素晴らしいスポットなどもございました。

(柿田川湧水も偶然知った場所でした)

参加者の方は「あそこから変わった…」とおっしゃる方が少なくありません。非日常で決まったことをするという枠を外して、手順も何もなく、感じたことを大切に行動してみるということを体験頂き、それがどんな風になっていくのかがヒントになることもあるようです。また、旅の中で無意識に口にしたことや仲間と話したことが1つのきっかけになったりもいたします。

リラックスして楽しんでいるからこそ、気がつけること、取り入れられること、浮かぶアイディア、発想などがあると思います。
そうした時間をご一緒に気の合う仲間と作り出すこと。それがミステリーツアーの醍醐味です。

さて、あれは2016年の7月でしたか。白山ミステリーツアーをいたしました。金沢駅で集合し、帰りは福井駅で解散という旅でした。決まっていたのは白山の泊まる場所のみ。朝早くに集合いたしまして、コーヒーを飲んで出発。白山神社を経て、宿泊場所へと向かう途中、お昼時になりますから探しましたよ、どこかいいところ…と。

その時に伺ったお蕎麦やさんが雰囲気もよく、ここの鴨せいろの美味しかったこと!
今まで食べた中でもNO1でしたでしょうか。


(本当にこれ、美味しかったです)

参加された皆さんも時々、「あそこの蕎麦をもう一度食べたい」とおっしゃるのです。雰囲気も天井が高い店内。蕎麦は通常は二八かな、綺麗な白いお蕎麦ですが粗挽きの十割蕎麦もございました。鴨せいろは1800円ですが、このお出汁の美味しいこと!
一口頂いて「え?なにこれ?」と思いましたもの。

ここは草庵という白山のお蕎麦やさん。あちらにいらっしゃることがございましたらどうぞ。

その後、ちょいちょい寄り道をしまして到着した宿がこれまた不思議な宿でございました。外見は今も朽ち果てそうな?古びた旅館。それを見た瞬間車内がシーーン、何となくみなさまが「ゆう子さん、本当にここですか?」と無言でおっしゃっている感じでございます。わたくしも流石に「これはやってしまったか?」と思いました。

ええ、宿を決めるときも直感です。ここは見た瞬間に「ここ!」と他を全く比較検討しないで決めたのですよね。それが大抵はビンゴ、なのですが…

恐る恐る車を降りましたら、迎えにでてくださったスタッフの方がそれはそれは丁寧かつ明るくて。玄関にピシーっと並べられたスリッパを見て「むむ?ここはもしや…」と思ったのです。
部屋に通され、案内の若いスタッフの方が館内の説明をされるのですが、これが熟練した仲居さんのように自分の言葉でお話なさる。マニュアル通りに話しているのとは全く違います。

…ということに始まり、見た目はいまいちでございましたが、食事は驚くほどに美味しくて、いわゆる温泉旅館の小洒落た料理では全くございませんが、とにかく美味しい。きんぴらとか煮付けとか普通のものがいちいち美味しい。


(1日目は炉端焼きでしたがサイドメニューが美味しすぎ)

朝ごはんなんてご飯の美味しさから全員おかわりしておりましたから。言うことなしです。そして、この若いスタッフの方々。半分以上が外国人のアルバイトさんですよ。なのに、皆さんの礼儀の正しいことといったら。しかもちゃんとお愛想とかおっしゃるの。「今日は生憎の雨でしたね」ですよ?

ずっとこの方々を観察しておりましたが、女将とか支配人のような年配の方がいないのです。ほぼ若い方々がやっていて、どなたにお伺いしても皆さん、ご自分の判断できちんとお答えになる。素晴らしいと思いました。どう教育したらこんなに使えるスタッフになるのだろう?それを解明するためだけにもう一度泊まってもいいなと思いました。

参加者の間ではあの宿は本当はきつねやたぬきが化けて働いていて、次回行ったらもうないに違いない…なんて冗談もでるほどでした。

 

白山ホテル八鵬
http://www.h-happo.jp/

※写真はかなりよく見えてます。
室内はリフォームされていて綺麗ですよ。でも、あの食事とスタッフだったら全然問題ないわー

この翌日の雨の中にいった福井の九頭龍湖、福井の平泉寺白山神社もミストの中で苔むす境内を散策できてとても雰囲気あってよかったですね。

(雲がたれ込める九頭龍湖)


(平泉寺白山神社の苔)

全てを流れに任せて、一番いいようになると決めて行う旅、それがミステリーツアーです。だからこそ、出会えるもの、面白い体験、美味しい食などが待っています。

今年は10月に山口ミステリーツアーをいたしますが、こちらは1日で満席。お宿を奮発して全部屋オーシャンビューのお部屋に温泉露天風呂のあるお宿。美味しいものを満喫いたしましょうね。

 

8.旅先で見つけたお蕎麦屋さん

10.料理とアレンジ能力

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