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食から生きるを考える旅


昨年から今年の頭にかけて
3回、淡路の農体験をさせて頂く
機会に恵まれた。

 

私を知る人は農業なんて本当に
縁遠いイメージがあるに違いない。
私自身もそうだった…

これは
潜在心理学研究家藤原理恵さんの
連続講座のオプションとして
提供されたものだった。

 

「見えない世界のおかげが理解できる」

 

潜在意識とは意識の大部分をしめ、
しかし意識できない世界のもの。
つまり、見えない世界のこと。

そこがほぼ大半の力を持っている
わけで、ここを使うことができる
ことで人は大きく変化し、
また望む状態をつくることもできる。

 

そんな根本中の根本を理解するにも
この農体験が素晴らしい、との話に
瞬間的に「これだ!」と感じて
一泊2日の日程を後半1日のみの
日帰り参加にもかかわらず、
淡路まで行ったのでした。

そして
10月、12月の農体験で私は畑で
号泣してしまい、
タオルも持ってなかったので
涙も鼻水も流れるままに…

自分が使っていた言葉の本当の意味、
概念がブワッと入ってきて…
自分が全くわかってなかったという
ことがわかって、
恥ずかしくなったのでした。


毎回、知らなかった…ということの
嵐ですよ。こんな50数年生きてきて
こんな大切なことも知らないで
よく生きてこれたな、自分…です。

この感動、感覚をいくら説明しようと
しても伝わらないのですよ。

だから
私の大切な人たちに体験して
もらいたかった…

そして今回、
生きていくために必要な食、
一日に何度も何を食べるのかを
私たちは選んでいる…

この何を大切にして選ぶのか、
ということは生きる姿勢そのものと
深く関わることとなる。

そう考えて、
こうしたことをこの旅の中で
感じてもらいたいと
企画した旅

旅の始まりは
淡路の海でアーシング…

ゆっくりと時を過ごすこと…

これも大事なこと

淡路の地消地産のランチを頂き、
自然農を営んでいる畑へと向かう。

いつもお世話になっている柏木さん。

柏木さんの祖父母は八百屋さんで
自身も子供の頃から野菜や果物を
食べてきた。にもかかわらず…

祖父母は癌で亡くなり、自身も
身体中に腫瘍ができる難病に
かかり、自分の食に対しての疑問が
湧き上がったという。

そして、知ることとなる。

自分たちが選んできたものが
身体にいいと思ってきたものが
違っていたということが…

そこから農薬も肥料も使わない
自然栽培にとりくまれた。
神奈川県から移住されて。

そんな柏木さんのお話を畑で聞き、
その時の季節に合わせたお手伝いを
させて頂く。

この日は菊芋の作付け。

どうしたらこのお芋さんが心地よく
いられるだろう?
そんなことを思いながら
置く向きや深さを考える。

例えば、量を採るということを
考えると同じ畑に30個植えるところ、
お芋の心地良さを考えると20個に
なるということ。

自分たち人間の都合に合わせる
のではなく、芋にとっても
心地良いを選択すること。

これが良い、量産するのが悪い、と
いう話ではない。

こうした考え方、在り方、育て方が
あるのだ、ということを知ること。

知らないと見えないものが
世の中には沢山ある。
知ることで見えてくるものがある。

知った上で、
自分はどういう価値観でどういう
選択をしていくのか。

何を選んだっていい。

でも、知らないとこれは選べない。

 

3月に来た時よりも倍以上に伸びた
草をかき分けて、その草の高さに
身をかがめて歩いてみる。

みんな、子供に戻ったように
ワクワク、面白がって歩いている。

草の香り、太陽が気持ちいい。
その間にいる沢山のてんとう虫たち。
なんて可愛い!


このてんとう虫はアブラムシを食べてくれる。

アブラムシを殺そうと農薬を撒くと
このてんとう虫は死んでしまう。
見えない微生物たちも…

本来は一握りの土の中に何億種類といる
微生物たちが農薬を撒くと3種類くらいに
なってしまう。

すると微生物たちが育ててくれるものが
自分たちで肥料をあげないとならない、
という作業が発生することになる。

農薬を撒く→肥料を与えるしかない
→それに反応した虫が増える
→また農薬を撒く

というループに入ってしまうのだ。

ほんの少し、
アブラムシにもあげてもいい、と
思うなら、
てんとう虫が食べてくれ、
ある一定以上には増えないという。

それが自然のバランス…

もっともっともっと
色んなお話をここで聴きながら
作業しながら、色んなことを感じていく。

参加した方々の感想を見ると
本当に色んなことを受け取ってくれた
と思う。

何を感じても、
受け取らなくても、
どうであっても、
全てOKなんだけどね。


作業が終わって寝転がる。サイコー

この時間、
裸足で草の上を歩き、柔らかい感覚を
味わい、背中を大地につけて
自分はこんなにも大地から
既に色んなものを与えられていたと
感じる感覚。

安心というか
満たされているというか…

今回の私の「AHA!」体験の1つがこれ。
『菜の花』

私、この日まで菜の花って1種類だと
思っていたのです。

知ってた、皆さん?

菜の花ってたくさんあるの。
白菜の菜の花、蕪の菜の花、
ルッコラの菜の花…

そして、この花を食べると
それぞれの野菜の味がするの!

ルッコラの菜の花の花はルッコラの味!

びっくりよー!

それ以来、菜の花を見ると、
どんな味なんだろうって思っちゃう。

そして、この気持ちを持って
ロッジへと向かう。

海の前のロッジは気持ちよく快適。

準備をして夜は地元民お勧めの
お寿司屋さんへ。

ここでも大将が食について
考えさせられるようなお料理を
出してくださる。

いや、頭で考えるものではなくて
舌で味わい、魂にその衝撃を
刻み込んだ感覚だ。

素晴らしいお料理の数々。
今回はお写真は割愛。

翌朝は淡路島の地のものを使って
皆で朝食を作り、贅沢に頂く。

今回は人間に欠かせない塩を
作っていらっしゃるところを見学。

二日に渡り、食に関わることを
プログラムに盛り込み
全てが1つのテーマで繋がるよう
作っていったこの旅。

参加してくださった方々も
様々なことを受け取って
くださったと感じました。


<参加くださった方々の感想>

大変に密度の濃い二日間を過ごすことができました。楽しいあり、美味しいあり、仰天あり、学びあり、反省あり、と盛りだくさんでした。 これまでの暮らしでは出会わなかった情報が多く、食と暮らし、土地と暮らし、人間と動物植物、それぞの関わり方をどう捉えるのか、という切り口が新鮮で、色々と考えさせられました。そして、どれがどれと比べて良い悪いではなく、なぜそれを選ぶのか? 人生のスタンスを問われる旅を、このメンバーで学べて良かったと思います。
Kさま

 

農薬を使わないために

てんとう虫が油虫を食べるのは知っていましたがあんなに沢山のてんとう虫を見たのは初めてでした😍

『肥料は必要なく雑草は必要』
『カラスノエンドウと麦との助け合い』
『菜の花は1種類に非ず』
『大きさの違いは水分量』

などなど、知らない事ばかりで驚くと共に、

いかに手をかけず目をかけるか、

また

よく観察し、その子の特性を活かすことで素晴らしい実りになる、という事を知りました。

あの場でもおっしゃっていましたが、本当に子育てと同じだなぁ。と感じました。

T さま

 

この度は素晴らしいい体験のコーディネートをしてくださりありがとうございます。

土や植物の恩恵をいただいてるお仕事をしておりますが、盲点を突かれたというより
目をつむっていた所を思いっきり突かれた衝撃と解決方を見せていただき
2日間唸りっぱなしでした。

Sさま

 

ゆう子さんが「畑で号泣した」といわれたことが、この旅に参加しました理由です。

善とか悪とかはなくて、良い悪いもない。

私が玉ねぎを指して「同じ土なのに、目の前のは小さくて、隣は大きいのはなぜ?」と訊ねたら、「個性」です。と柏木さんが答えたことです。

野菜を見るには、野菜を知るには、野菜をいただくには……ここからはじめるといいなァと納得しました。

そして、ストンと受けとりました。

「食と生きるを考える旅」その通りの時間でした。

Tさま

 

到着して真っ先に海に足をつけたことで
不要なものが放電されて
とても素直に淡路島という地と向き合うことができたように感じました。
用意してくださったイベントのどれもが意味を持っていて、
ひとつひとつ体験することで
自分の中でパズルが出来上がっていくようでした。

 

以前から、自然栽培の田畑を直接見て、取り組まれている方からお話を伺いたかったので、良い機会をいただけました。

貴重なお話を伺い、畑を目で見て、作物に触れて
言葉以上のものを受け取れたように思います。

腰をかがめて、草の高さから見る景色はとても新鮮で「新しい視点」を体感することができました。

今は、消費者の責任として
本当に真っ当と思うものを選び、購入することで
離れたところからでも応援したいと思います。

Kさま

次回、初夏ごろに企画できたらと思っています。

その前にこの旅を共有した有志で『食から生きるを考える食事会』をしたいね、と打ち合わせ中。自分たちがあの場で感じたこと、受け取ったことを少しでも周りの方々に知って頂きたいと二日目の朝にみんなで話していたことが形になっていきます。

企画ができたら、ご案内しますね。

新しい扉を開く曼荼羅と香り

食から生きるを考える考える旅②

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