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枠に閉じ込めるのは誰

私がこんな人間だと
誰が決めたんだ?

 

私がこの程度の人間だと
誰が言ったんだ?

 

私はその犯人を知っている

 

 

鏡を見るとそいつが
暗い目をしてこちらを見ている

 

怯えながら
震えながら

 

自分がこの程度の人間という枠から
出れないように
呪いをかけて

 

この枠からもし出てしまったら
傷ついてしまうと信じ

 

守ろうとし
庇おうとし
硬く硬く閉ざした枠の中で

 

ここで生きるのが
1番なんだと信じ込ませ
外の世界を見せないようにしているのさ

 

 

鏡の中のそいつに言ってやるがいい

 

 

私はそんな程度の人間じゃない

 

私はそんなことでは傷つかない

 

私はもっと広く
もっと大きく
もっと羽ばたく羽を持つ

 

お前の知らない姿をした

自由に飛べる存在なのだ、と

 

鏡を割れ!

枠を飛び越え

その羽をいっぱいに広げてみるがいい

 

 

その瞬間

自分がどれだけ高く

舞い上がれるのかを知るがいい

 

 

だが、その時

割れた鏡の向こうには

満面の笑みを湛えた奴が
あなたを見送るのが見えるかもしれない

 

 

魂の望み

変わることは怖くない

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