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ロコモコの本当の話

こんにちは、林ゆう子です。

ハワイの有名な食べ物にロコモコ、というものがありますがご存知ですか?

ご飯の上にハンバーグが乗ってその上に目玉焼きが乗ったもの。私はハンバーグはあまり好きではないのですが、卵好きなので時々食べちゃいます。


(これは沖縄のハナホウという友人の店のロコモコ)

このロコモコの発祥の地として有名なのがCafe100。先日のハワイで黒島ケンジさんからお聞きしたお話。

 

実は本当の発祥の地はハワイ島のダウンタウンのリンカーン公園なのだそうです。ちょうどランチを食べたお店の目の前でそんなお話をお聞きしました。


(この木の向こう)

では、何故カフェ100が発祥の地になってしまったのか?

当時、この地区の人達は昼間仕事をして帰ってくると日が沈むまで、今度は農園に出かけて行って遅くまで働いていたのだそうです。そしてそうした家の子供たちがこの公園で遅くまで遊んで親たちの帰りを待っていたそうです。

そんな子供たちを可哀想に思ったのが、この公園でランチショップをしていた二軒のお店、ゴーヤ ランチショップとリンケーンランチショップした。二軒の店主はランチの残りをご飯に乗せて、その上に目玉焼きを乗せて子供達に食べさせてあげたのです。子供達は大喜び!

 

そうして育っていった子供達が大きくなり、アメリカのあちこちに行き、自分の子供の時はこんなものを食べていた、ということで話したのでしょう。それいいね、ということになりあちこちでロコモコ、としていつしかハンバーグに目玉焼きを乗せたものが作られるようになったのです。

 

そんな時に「ロコモコ」という名前をカフェ100のオーナーだったMiyashiroさん(佛後は娘が跡を継ぎ名前はKobayashiさん、嫁ぎ先の名前)が商標登録をしてしまうのです。

 

なんてことを!と周りの人達は驚きましたが、Miyashiroさんの意図は独占するためではなく、この名前を白人から守りたいという思いから自らのお金を出して商標登録をしたのです。…というのもフリフリチキンというハワイ料理の名前を商標登録をされて、その名前が使えなくなった時代があったのです。もともとハワイ料理の名前だというのに。
ハワイの人たちはその時期、「フレフレチキン」だとかもじった名前しか使えなかったのだそうです。


(フリフリチキンはこんなのです…)

Miyashiroさんは「他の奴らから守るために」商標登録をしたのでした。そして、ロコたちに「どうぞ、自由にこの名前を使ってくれ!」と言ったのだそうです。

そして、ロコモコという名前はこの料理の名前として広がり、カフェ100が発祥の地と呼ばれるようになったのだそうです。

なかなか良い話ですよね…。

 

次回はハワイで見た静かな戦いについて、です。

ゴミの行き着く先

静かな侵略

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