Loading

BLOG

静かな侵略

こんにちは、林ゆう子です。

ハワイから帰ってきて少し時間が経ってしまいました。すぐにあちこち出かけていて、なかなかゆっくりとブログを書いている時間がありませんで、すみません。

最終日、富士山よりも高い、4205mのマウナケアに登ったのです。登るといっても全て車なのですが…。それもすごいですよね。日本の感覚ですと「登山」ではないですか。これがドライブのように綺麗な道を走っているとあっという間に2000m地点なのです。でも、この2000m地点で40分、3000mくらいの休憩所で30分とゆっくり体を慣らしながら上がってまいります。そうでないと高山病になってしまいますので…。

 

その途中のオニヅカ・ビジターセンターに高山植物を見れるエリアがあるのです。そこには銀剣草というマウナケアとハレアカラ、そしてヒマラヤにしか生息していない植物があるのです。その名前は剣の形をした葉から…。

何十年もかけて十分に育つと、生涯で1度だけ花を咲かせるのです。その花は大きいものだと2mくらいの茎に咲くものもあるのだそう。

そして、花を咲かせ種を残すとその銀剣草は枯れてしまうのです。ですから、この花を見られるのはラッキーなことらしいのですが…。


これがそこで咲いていた花です。

しかし、通常は十分に育ってから咲くので、こんな大きさになるのです。

同行してくださった黒島さんがおっしゃってました。「この子はまだ数年しか経ってないよ。こんなに小さくって…。でも身の危険を感じているから、こんなに小さくても種を残そうとしているんだよね」って。

そうなのです。この珍しい植物、銀剣草も絶滅の危機にさらされているのだそうです。その原因を究明中だとか…。ですから、このエリアに入る時には靴の泥を落として入ります。ハワイ島のあちこちでこういう場所を見かけました。


外国から入ってきたものにどんどん侵略されているそうで、街の中でも枝を落とされて丸裸になった木々を見かけました。それは外来種で本来ハワイにはなかった種なんだそうですが、気候がよいのでぐんぐん育ってしまい、周りの木を枯らしてしまうので伐採されるとのこと。他にも綺麗な花をつける蔓状の植物がたった1株持ち込んだところから、あっという間にハワイ島中に増えてそこら中に花を咲かせ、種を飛ばして増えてしまっているそうです。

このやもり、鮮やかなグリーンに赤い水玉でなんともファンキーですよね。でもこれも害虫だそうで、ハワイのやもりとかを食べてしまうのだそうです。外来種のほうが強いのですね。他にもハワイ島にはコキという蛙がいて、「コキ〜、コキ〜」と大きな声で鳴くのです。この鳴き声が独特です。ググると沢山鳴き声が載っているので、聞いてみてください。
もともとはコスタリカ産の蛙で、世界侵略的害虫ワースト100というものにも乗っているのです。ハワイ島にはどっかのスーパーが観葉植物を輸入した際に卵が入っていて、あっという間に増えたそうですよ。

日本も島国だから、本来はいないものが沢山入ってきているのではないでしょうか。でも、そこまで色々と厳しくしてはいないように思います。

 


これが花をつけたあと、枯れた銀剣草。

なんだか、もっともっと十分に育って大きな大きな花をつけて欲しい、と心から思ったのでした。

 

ハワイ島の自然がこれだけ豊かで残っている裏で、外来種の侵略が起こっているのですね。あっという間に侵略してくる外来種の強さを見たのでした。

次回はこの旅のわたくし的メインイベントについて。

ロコモコの本当の話

最高の夕陽と星空を見る方法

コメント

  1. この記事へのコメントはありません。

  1. この記事へのトラックバックはありません。

CAPTCHA


PAGE TOP