わたくし、外資系コンピューター会社に15年勤めておりました。当時はコンピューター会社というのは花形企業で、まあ忙しかったですね。
入社した翌月から残業は100時間越えという感じでした。30歳前後から暦以外に休みを取ることもなく、週末もほとんど会社に出るという日々を7年くらい過ごしましたかしら。
当時結婚した相手もほとんど家におらず、つまらないので仕事をしていた…ということもありましたが…。
たまに仕事が早く終わっても、みんなが遅いから先に帰ることもせずに、何かを見つけて遅くまでいましたね。
そういう方、多いのではないでしょうか。(今は違うのかしら)
そんなわたくしの概念が変わった理由には2つのことがありました。
違う価値観でみてみる
1つは部署が異動になり、営業部門から研究部門に変わったこと。正確には営業部門だったのですが、研究部門のある部署とくっついて仕事場が研究所に変わったのです。
それまで営業部門だったので、パーティションも低く、お互いの顔が見えるようになっており、グループ単位で仕事をしていました。ところが研究所は個人の研究に没頭できるように立ってやっと見えるくらいのパーティションの高さ、しーんとしていて笑い声も話し声も聞こえません。
同じ課の人が何時にくるとか全く感知してませんし、自分の仕事が終わったらさっさと帰ってしまいます。むしろ、何時にきても自分の仕事が期日までに終わっていたらいいのですね。
あまりの文化の違いに呆然となりました。グループでお互いの顔を見て仕事をすることが普通だったわたくしにとっては、課のメンバーの動向も知らない、話もしない…という空気感がとても居心地が悪かったのです。
ですが、自分の仕事が終わったらさっさと帰ってもよいのだ、ということはわたくしにとっては新しい価値観でした。「自分の時間を大切にする」ということ。これがこの会社でも可能なのだ、ということを知りました。
自分の感情を感じてみる
もう一つはこの時期にオーラソーマというカラーセラピーの講座に出たことです。当時はまだスピリチュアルなんて言葉は市民権がなく、怪しいものという括りだっと思います。わたくし自身、そうしたことに興味はありながらもそんなような講座に出るなんてこと、初めてでした。
別にカラーセラピーが学びたかったわけではなく、本屋でたまたまみたボトルの写真がきれいだったので、調べたらオーラソーマというものだった、ということなのです。
そういう、特別な理由がなくても「これだ」と思ったらその思いに乗っかるということは会社員時代から大事にしていました。いや、大事にするという意識もなかったですね。コンピューターの世界はプログラミングやなんでしょう、設計とかもそうなのですが、なんというか閃きみたいなものが大事だと感じていたのです。
うまくいかない…ということが何度も続いて、エラーになっている。もしかして、ここ?という閃きで問題をクリアーすることがとても、とても多かったのです。だから、それはわたくしにとっては当たり前のことだったように思います。
話が逸れました…
そのオーラソーマの講座に2週続けて出たのですね。それまで暦通りの休みしかとったことがないわたくしが、海外旅行に行くくらいのお休みを頂き、これまた旅行にいくくらいの金額を払っての参加。
その中で「感じる」ということを徹底的にしたのです。
それまで一切そういうことをしてこなかったわたくしにとってはとっても新鮮な出来事でした。それにより、何か大きな気づきがあったとか、ガラッと変わったということはまるでなかったのですが、きっとボディブローのように効いていたのだと思います。
そこから、研究所から営業部門に戻った(勤務先だけ)わたくしは、仕事があるときは残業も徹夜もしましたが、仕事がないときはあっさりとさっさと帰る、ということをモットーにいたしました。(仕事場が六本木に戻るように願いましたらそうなったのですけれどね…)
感情を感じるようになったわたくしは、仕事がないのに仕事を作っている自分が嫌で仕方がない、と思っていることに気がついたのです。
そうすると帰れるものなのですね。無駄な仕事はしない、と決める。すると時間内に終わらせようとするので仕事が早くなります。今までは一体何を気にしていたのだろう…と思うことになりました。仕事がない時は時間で帰る、ということをしていくと周りはそういう人だと意識して、早めに仕事を出してくれるようになりましたし、もちろん仕事があればこなしますので文句をいう方もいらっしゃいませんでした。
新しいことを初めてみる
自分の感情を感じていってみると、色んなことに興味があり、知りたいと思っている自分がいることを見つけたのです。
その自分の面白そう、に従って様々な先生を招致して入門セミナーをやってみようと思ったのでした。
次回は会社に勤めながら、別のことをしていることについて…書いてみましょう。(つづく)
「フリーマインドという生き方」
「フリーマインドという生き方2感情を感じてみる」
「フリーマインドという生き方3何を欲しているのか明確にする」
「フリーマインドという生き方4気楽さと覚悟を持つ」
「フリーマインドという生き方5不安をコントロールせよ」
「フリーマインドという生き方6一番大切なことは〇〇」
「フリーマインドという生き方7自分と社会と調和させる」
「フリーマインドという生き方8内面と外見を一致させる」
「フリーマインドという生き方9環境が合わないと思ったら…」
「フリーマンドという生き方10価値観の違う人といない」
「フリーマインドという生き方11 人との付き合い方」
「フリーマインドという生き方12「ちゃんと」をやめる」
「フリーマインドという生き方13直感を信じるために」
「フリーマインドという生き方14気軽さを持つこと」
「フリーマインドという生き方15妄想癖のある人たち」
「フリーマインドという生き方16自分を一番傷つけるのは…」
「フリーマインドという生き方17ちゃんとやる、とは…」
「フリーマインドという生き方18自分のオーダーを知る」
「フリーマインドという生き方19色々体験してみたらいい」
「フリーマインドという生き方20こうしなくちゃ、はやめる」
「フリーマインドという生き方21.思いつきでやってみる」
「フリーマインドという生き方22.ある方を見る、の意味」
「フリーマインドという生き方23.正しい宇宙へのオーダーの仕方」
「フリーマインドという生き方24.ブラック上等!」
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